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2025.03.12「roop Award 2024-2025」にて修了生がグランプリを受賞

2025年2月15日(土)、ファッションデザインコンテスト「roop Award 2024-2025」の最終審査が行われ、ファッションテクノロジーコース第16期生(2023年3月修了)の播磨 マイア アジェレンさんが、「プロ部門」のグランプリを受賞しました。
また、同コース1年次の翁長 ありささんが「学生/アマチュア部門」のファイナリストにノミネートされました。

このコンテストは、大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプションサービス 「AnotherADdress(アナザーアドレス)」が2024年8月に始動した衣料品アップサイクルプロジェクト「roop」の一環として実施されました。「ファッションを楽しむこと」を前提に、「洋服の廃棄を減らす」「洋服の寿命を伸ばす」「洋服の技術・意思を継承する」を体現した作品が募集され、応募作品110名の中から播磨さんの作品が見事グランプリに輝きました。

受賞した作品は、2025年春以降アナザーアドレスにてレンタルが開始される予定です。

 

【播磨さんの作品】
テーマ:second skin
「セカンドスキン」は、私自身の妊娠という特別な経験からインスピレーションを得て生まれたコレクションです。キーピースには内側に詰め物を施し、まるで抱擁されているような感覚を提供します。この詰め物には、リサイクルポリエステルから作られた「Air Flake」を採用し、チャンキーなデザインの衣服に一層の柔らかさを加えています。また、再生素材を用いたチャンキーな編み目やテクスチャーを活かし、身体を優しく包み込むデザインを実現しました。衣服を通して、心と身体をつなぐ温かさや安心感を表現しています。(作品詳細はこちら

播磨さんの作品

受賞の様子

 

【翁長さんの作品】
テーマ:if we dont change, nothing changes(私たちが変わらなければ、何も変わらない)
このコレクションでは、提供された素材にインスパイアされました。一方では、服のフェミニンな側面を引き出そうとし、もう一方では、さまざまな生地の質感を活かしました。同じシルエットに陥らないように、服のベースを完全に変えることを心がけました。現在では、生地が安く、ファッションが絶えず変化している中で、私たちはファッション業界が依然として環境汚染の最大の原因の一つであることを忘れてはなりません。生地やデザイン、縫製に携わった人々は、それぞれの仕事と創造性を注ぎ込んでその服を作り上げました。その背後にあるすべての努力を考慮しながら、私は、他の手によって最初に作られたという事実を失うことなく、服により若々しく、フェミニンなタッチを与える方法を考えました。(作品詳細はこちら

翁長さんの作品

 

写真提供:AnotherADdress