
株式会社ジーユー
パタンナー
薄葉 香蓮
ファッションテクノロジーコース 第13期生
PROFILE
2018年共立女子大学家政学部被服学科卒業後、文化ファッション大学院大学(BFGU)入学。2020年修了後、株式会社ジーユー入社。パタンナーとして服づくりに携わる。
仕事内容について
新卒で入社後、パタンナーとしてウィメンズウエアの生産に携わっています。
ジーユーでは、トップスやアウター、ボトムなど、アイテムごとにチームや担当が分かれているのですが、私はカットソーを担当しています。次シーズンに向けたパターンやトワルの作成のほか、サンプルチェックや修正、検品などの業務にあたっています。幅広い年齢層にアプローチしているブランドということもあり、XSから3XLまでとサイズ展開が豊富にあることはジーユーの強みであり、特長です。同じデザインでもサイズによって配慮すべきポイントは異なりますし、より多くの人に着てもらえる服づくりができることは大きなやりがいです。
今後はさらに経験を積み、いつかはどのようなアイテムもオールマイティに対応できるパタンナーになることが目標です。
ファッションが生まれる最前線に立ち合いながら
BFGU入学前は四年制大学の被服学科で学んでいました。その頃から将来はパタンナーとしてアパレル業界で働きたいと思っていましたが、大学での学びは座学がメインだったこともあり、縫製やパターンメーキングのスキルを身に付けるためにBFGUで学ぶことを決めました。
大学の恩師の先生にBFGUを勧めていただいたことに加え、現場で活躍されてきた実務家の先生方から直接指導を受けられること、超音波ミシンや溶着機といった最先端の機器がそろっていたこともBFGUで学びたいと思ったきっかけでした。
入学後はあらためて縫製やパターンを深く学ぶことができたので、着実に知識や技術をブラッシュアップできました。
社会人になって3年目を迎えましたが、あらためてBFGUでの日々を振り返ってみると、アパレル業界の現場に近いハイレベルな学びができていたことを実感しています。例えば、必修科目の「ファッションビジネスメソッド(演習)」では、他コースの学生とグループを組んでブランド事業をプランニングしました。現在の業務では毎日のように様々な部門のメンバーとのやりとりがありますから、在学中にチームとして取り組んだ経験が生きています。私は修了研究で「アパレル3D着装シミュレーションシステム」をテーマに取り上げましたが、ジーユー内でもアパレル3DCADの活用が進んできており、当時の学びがとても役立っています。BFGUでの経験のすべてが今の仕事に生かせていると言っても過言ではありません。
採用試験ではパターンメーキングの実技もありましたが、試験に向けて先生からマンツーマンでご指導いただいたこともありがたかったです。パタンナーの場合、アパレル企業の採用では、即戦力になれるようなスキルや経験を求められることも多いのではないかと思っています。BFGUでは、常にアパレル業界の最前線を視野に入れた授業内容で、実践的に学ぶことができたおかげで、パタンナーになるという目標をかなえられたのだと思います。
MESSAGE
私はデザイン画という平面を立体に起こし、デザイナーの方がつくり上げたイメージを形にして世の中に広めていくことに興味を抱いてパタンナーを志しました。
BFGU入学当初、専門的な技術はまだまだ足りていませんでしたが、経験豊富な先生方がいらっしゃったので、パターンの引き方一つでも、とても勉強になりました。BFGUで学んだことは、今の仕事の基盤になっています。
授業はその時々のアパレル業界やファッションを踏まえたうえで展開されていくので、学ぶことがとても楽しかったです。BFGUのカリキュラムは、私の在学中からさらにアップデートしているはずですから、より現場に近い知識を吸収できる環境だと思います。