ファッションデザインコース2年次を対象に、株式会社アブアブ赤札堂、株式会社STARBASE、SREUとの共同プロジェクトとして、「ON:U（ABAB/STARBASE）」×「SREU」×「BFGU」アップサイクルプロジェクトを実施しました。

今回の取り組みは、多様性の時代において新たなファッション価値の創造を目的とし、アパレル業界が抱えている余剰在庫という課題に対してサステナブルな視点からアップサイクルをテーマに余剰在庫衣服を活用したリデザインに取り組み、新たに再構築された1点物（サステナブルファッション）の可能性を追求することを目的に実施されました。

2023年5月1日(月)、プロジェクトのキックオフとなる特別講義を実施しました。前半は『アパレルビジネスの持続可能性 〜マクロ視点と実験的アプローチ  “ON:U Project”』 と題し、株式会社アブアブ赤札堂 常務取締役 小泉 裕義 氏による講義を行い、後半は『「SREU」のクリエイション（アップサイクル）について』と題し、ファッションデザンコース2期修了生で、SREUディレクターの米田 年範 氏とデザイナーの植木 沙織 氏による講義を行い、実際にSREUの商品を見せていただきました。

 

 

 

 

今回のプロジェクトはグループワークで実施されました。院生は8グループに分かれ、市場調査・ターゲット設定・コンセプト・デザイン・余剰在庫衣服・古着の使用方法などについて話し合い、グループ毎にセレクトした余剰在庫衣服と古着を活用してリデザインし、最終的に1つの作品を作り上げていきます。

 

 

5月17日（水）には、SREUディレクター米田氏とSREUデザイナー植木氏によるチュートリアル形式のフィードバックを行い、プロのデザイナーからの視点による制作のアドバイスをいただきました。

 

 

 

プロジェクトの集大成として、7月4日（火）に本大学院にて成果発表会を実施し、８グループの作品プレゼンテーションによる審査会を行いました。

 

 

優勝した２つのグループ（同点１位）は、アップサイクルにおける市場分析やデザイン発想力などのクリエイティビティが評価されました。

 

 

 

今回のコラボレーションは初めての試みでしたが、余剰在庫問題に向き合い、クラスメイトとディスカッションを重ねて新しいファッションビジネスを創造する体験ができ、院生にとって貴重な取り組みとなりました。

 

【審査員】
小泉 裕義 氏（株式会社アブアブ赤札堂 常務取締役）
堀内 甲太 氏（STARBASE VICE PRESIDENT）
米田 年範 氏（SREUディレクター）
植木 沙織 氏（SREUデザイナー）
櫛下町 伸一（文化ファッション大学院大学 学長）
吉田 康成（ファションビジネス研究科 研究科長 教授）