アスレジャーブランドの分析と今後の市場展開についての考察
2020年までにスポーツ人口が4割から6割に増えるといわれている。その対策としてスポーツ市場拡大に向けた方向性の1つにアスレジャーファッションが提案されている。文献調査や4P分析などを通じて、その実態、問題点、課題を明らかにし、今後の成長性についてどのようなファッション(ブランド)が考えられるか事業計画を思考することを目的とする。第1章では市場現状調査を行う。第2章では、4つのブランドを(LULULEMON、emmi、NERGY、UNIQLOMOVE)4P分析する。最終章では現在市場で展開されているブランドを補足すべく、今後のあるべき方向性を取り入れた新ブランドの展開を、ファッションクリエイション専攻の院生と共同作業プランニングで行った。大部分の各ブランド健康ドリンクの提案や運動を目的としたイベントを行っているが、同質化が問題点にあげられる。WELLNESS(健康)を主張するだけではなく生活の一部に自然とアスレジャー(運動×余暇)が取り込まれていくことが課題となる。アスレジャー市場が今後の更なる成長を進展していくには、ライフスタイル化が成長性の1つにあげられると提案。
中国市場における日系ブランドの接客・サービスに関する考察
多くの日系ブランドが海外に活路を求め進出しているものの、売上が伸び悩む背景には商品のデザインや価格といった点のほかに、慢性的な人員不足や人材教育の不在も要因の一つと推測される。このような問題意識から、本研究では主に中国進出を果たした日系ブランドのリアル店舗及びインターネット販売での接客サービス対応の現状を分析し問題点を抽出する。更に特定の企業を想定し、今後の中国進出に向けてのリテールマーケティング、その中でも接客面での提案、新人教育の改善を主たる目的とする。第1章では日本のファッション市場における問題点を提示、第2章では中国での日系レディスブランドの運営状況と中国市場の特徴、またすでに中国に進出を果たし成功している企業分析を通して要因を指摘する。最終章では特定の企業を想定し今後の中国進出に向けた、主に新規参入ブランドのインターネット上でのPRの進め方、店舗内での接客サービス・人材育成における方策を考案する。以上の分析から結論をまとめ、今後の中国市場における日系ファッションブランドの接客・サービスのあり方について追求し、中国市場に適合する販売マニュアルの作成を試みる。
台湾市場における北欧ブランドオンラインセレクトショップ立ち上げに関する調査と事業計画書
本研究は、台湾市場向けの北欧ブランドを取り扱うオンラインショップの事業計画書の作成である。現在、グロバール市場において北欧アパレルは注目を集めているが、台湾には北欧アパレルを多岐に渡って展開している店はほとんど見当たらない。台湾にも北欧スタイルに共感する消費者が多く存在していると感じている。よって、台湾初であろう、北欧ライフスタイル商品に特化したオンラインショップを立ち上げることを計画。論文は第2部で台湾市場における競合セレクトショップ及び海外ブランドの成功事例調査、第3部では北欧ブランドに対する消費者の意識調査、第4部ではオンラインセレクトショップ起業の計画書を作成した。事業計画は、小規模からスタートし、販促戦略も駆使して3年目には黒字転換する想定である。4年目以降には、事業を安定化させ新たな投資を加え実店舗展開へと発展させる。