ファッションテクノロジーコースでは、ターポリン、帆布をはじめとする機能性特殊素材の製造、加工、販売を行っているカンボウプラス株式会社と、製品化を目標とした産学連携アップサイクルプロジェクトを実施しています。

今回は、2年次生を対象に「Branding Simulation」というプロジェクトを実施しました。このプロジェクトは、ご提供いただいた廃材を含む機能性特殊素材のみを使用し、社会に向けて作り出す意味や提供する必要性を考慮しながら作品を制作するという取り組みです。

2022年9月に実施した特別講義にて取り扱い製品の説明を受け、その製造過程から排出される端材や廃材が大量に処分されている現状を学び、「Work Wear」というテーマのもと参加した2年次生17名が、4つのグループに分かれ「女性漁師」「配達員」「溶接工」「庭師」に向けた衣服を「ファッションテクノロジー演習Ⅱ」の授業内で制作を行いました。マーケットリサーチ、コンセプト設定、デザイン、パターン、サンプル縫製というアパレルの製造現場に即したプロセスを体験しました。

今回のプロジェクトでは、「Work Wear」の企画を通して、想定する職種に必要な機能性や通常手にすることの少ない機能性特殊素材に対する縫製仕様、縫製方法の考察を行い、作品制作につなげるという実践的なグループワークを行うことが出来ました。