ファッションデザインコース2年次では、世界に向けたアパレル向け副資材の企画生産を行う株式会社ヴェストと連携し、織りネームのデザイン開発における共同研究プロジェクトを実施しています。

今年度で第11回目を迎える本プロジェクトは、織りネームの用途や表現の可能性を追求し、新たなファッション価値を創造することを目的としています。院生が各自のコンセプトに基づき、従来の固定概念にとらわれない自由な発想でデザインを考案し、株式会社ヴェストがそのデザインを具現化。完成したオリジナルの織りネームを活用して作品制作を行います。

2024年4月24日（水）、株式会社ヴェストと協力工場の担当者による特別講義を開催し、「織りネームの可能性」と題して、ブランドにおける織りネームやタグの重要性と役割、製造工程についてお話しいただきました。また、これまでに制作された様々なサンプルをご用意いただき、高い技術力を駆使したハイクオリティなものづくりに触れる貴重な機会となりました。

 

 

 

特別講義の後、本プロジェクトへの参加を希望する院生が応募したデザイン画の中から3名のアイデアが選抜され、2024年5月16日（木）、東京都墨田区にある株式会社ヴェスト本社にて、院生が主体となり、具体的なデザインと制作プロセスについての打ち合わせを行いました。

打ち合わせには、協力工場の担当者もオンラインで参加し、院生のチャレンジングで独創的なデザインをどのように実現していくか、実践的な提案を数多くしていただきました。

 

 

オリジナルの織ネームを活用して制作した作品は、2025年1月27日（月）～31日（金）に開催した文化ファッション大学院大学ファッションウィーク（BFGU FW）にて、ファッションショーおよび展示形式で発表。

株式会社ヴェストや協力工場の担当者もご来場いただき、織りネームをデザインに活かすために試行錯誤しながら制作した作品の成果について、フィードバックをいただきました。本プロジェクトを通じて、改めて織りネームがデザインにもたらす可能性を見出し、新たなクリエイションを生み出すことができました。