2018.09.27ドーメル社主催による「Special Fabric Tour Course」研修旅行を実施
2018年8月29日(水)~9月7日(金)、初めての企画となるドーメル・ジャポン株式会社主催による「Special Fabric Tour Course」研修旅行を実施し、選抜されたファッションデザインコース2年次生の石川智裕さん、ティーレ・ニコラ・ステファニーさんが参加しました。
今回の企画は、羊毛から生地となり服として着用されるまでの工程を一貫して体験し、ドーメル社のものづくリに対するスピリットを学ぶ目的で、イギリス、フランス、オーストラリアの3カ国を訪問しました。
イギリスでは、ドーメル社の生産工場があるヨークシャー地方を訪問し、ウールの製織工場や仕上げ加工を行う工場を見学。また、フランス本社でデザインされた生地のプロトタイプを製作しているDORMEUIL MANUFACTURINGを見学し、貴重なアーカイブ資料も見せていただきました。
その後、ロンドンに移動し、ドーメル社のオフィスを訪問。高級紳士服のテーラー街として知られる「SAVILE ROW」も案内していただき、実際にテーラリングの様子を見ることができました。
次にフランス・パリに移動し、ドーメル社のショップ兼ショールームを訪問。その店内は、商品と共にドーメル社の様々な資料やヴィジュアルがセンス良く配置され、素晴らしい空間になっていました。
最後にオーストラリア・シドニーに移動し、AWI(オーストラリアン・ウール・イノベーション)のオフィスを訪問。ウールについての基礎知識やマーケティング、牧場の現状などについての講義を受講後、原毛の品質検査所やウールショップを経由して郊外の牧場に向かい、広大な自然に囲まれた牧場に宿泊。牧場では、羊の毛を刈り取る現場を実際に見ることができました。
今回の3カ国訪問を通して、羊毛から様々な工程を経て糸になり、織物職人や専門家よって極めて希少性の高い生地が作られ、最高級の服に仕立てられるというドーメル社のものづくりの一環を学ぶことができ、大変貴重な経験になりました。
今後は、ドーメル社から生地の提供を受け、学生によるオリジナル作品を製作して行く予定です。